歩兵の本領 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年4月15日発売)
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感想 : 118
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1970年代の自衛隊の物語。
9編の短編連作集で、当時の自衛隊の若者たちの物語となっています。
戦闘シーンではなく、彼らの日ごろの生活が赤裸々に面白く、楽しく、哀しく語られています。
当時の自衛隊の世論での扱われ方がよくわかります。そして軍隊ではなく自衛隊であることの意味。

■若鷲の歌
幽霊化と思いきや、その正体は..
■小村二等兵の憂鬱
靴をなくしてしまった小村。その真相は
■バトル・ライン
先輩を殺そうと決意するも..
■門前金融
自衛隊員専門の金貸し
■入営
入営した新隊員の困惑
■シンデレラ・リバティ
外出時に会いに行った恋人、時間通りに戻れるか?
■脱柵者
自衛隊から脱走..
■越年歩哨
年越しに歩哨登板になってしまって..
■歩兵の本領
除隊を決意した若者の自衛隊への決別

でも、一番驚いたのは作者の浅田さんが元自衛隊員だったってこと!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年8月1日
読了日 : 2021年8月1日
本棚登録日 : 2021年8月1日

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