偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年12月13日発売)
3.84
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本棚登録 : 4012
感想 : 349
3

単純に面白かった
SF+コメディ+ファンタジー+ミステリーといったところでしょうか?

不必要な力をもってしまった高校生の奇想天外な物語。
あまりのはちゃめちゃ設定に最初はついていけませんでした。

物語としては、琵琶湖から不思議な力を授かった日出家。その本家に高校生になった主人公やってくるところから話が始まります。本物語の設定では日出家は城の本丸に暮らし、本系の長男は、殿様のような言動!
そして、城から舟で高校に通うというものすごい展開。
さらに日出家のライバルである棗家の長男とこの高校生達の学園物と思いきや、高校の校長先生も出てきて、サイキックバトルアクション巨編へと話が膨らんでいきます。

さまざまな伏線がのちのち回収されてスッキリで、話は落ち着くところに落ち着きます。
ここまで風呂敷広げて纏め上げるのはさすがです。
「しゅららぼん」の意味も下品でこれまたよい!!

読みはじめでは、何がなんだか、何が起こるのかも含めて、何のことが書かれているのかさっぱりわかりません。読み進めていくうちに、だんだんと理解で来ていて、ついには、万城目ワールドに引き込まれていってしまう感じです。
とても楽しく、面白く読み通せました。

これ、映画になっているんですね。
清コングが深田恭子?納得いかない(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2016年12月25日
読了日 : 2016年12月25日
本棚登録日 : 2016年12月25日

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