白痴 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1949年1月3日発売)
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本棚登録 : 3522
感想 : 310
5

青空文庫で読了。
100ページにもみたないので、2時間かからないくらいでした。
空襲で生きるか死ぬか、その中での一瞬が描かれた作品。

主人公の男は社会で抑圧され、世情も戦時中というなかで鬱屈したものを抱えて生きている。
周りもまっとうな人間もいれば、風俗で生計してたり不倫していたり、口喧しい人やら、その中に白痴(敢えてこう表現します)がいる日常。

主人公もたまたま白痴の女から好かれ、空襲の被害にあったが命は助かった。女も疲れて隣で寝ている。
今を生きることで精一杯。

何ら今の時代と変わらない一瞬じゃないかと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2011年6月20日
読了日 : 2011年6月20日
本棚登録日 : 2011年6月20日

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