最後の大君 (単行本)

  • 中央公論新社 (2022年4月7日発売)
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本棚登録 : 171
感想 : 9
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和田誠さんの装丁が素晴らしく、御池ゼストのふたば書房の店頭で見て、即購入。

しかし村上春樹が訳しても、スコット・フィッツジェラルドの長編小説は僕にはよく分からない。短編は良いのに、なぜ長編は受け入れられないのだろうか。

ヘミングウェイが言うように「あまりにも自分を憐れみすぎている」登場人物が気に入らないからだろうか。

これは面白いかも、と思った『夜はやさし』も途中で止まったまま。

しかしこの小説は書かれたところまで割とすんなり読んだので、どうだろう、最後まで完成していたらそれなりに受け入れたのだろうか。

昔、英文法のテキストでセンチメンタルな名文を読んだ記憶があり、ちょっとこれ他とちがうな、と思ったんだけど、後からそれは彼のエッセイだったと分かった。
長編だけがダメなのだなあ。

調べて知ったのだが「tycoon」と「大君」って読み方が同じなのは、徳川将軍のことをアメリカ人は「大君」と呼んでいて、それがそのまま英語になってるらしい。



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月30日
読了日 : 2022年4月30日
本棚登録日 : 2022年4月30日

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