連作ともいえる4作の短編集。セカチュウだけではこの作家に本当の評価をくだせまいと思って読んでみました。<br>
強引に読者を納得させようとしている感じが、どうにもしんどかったです。全体的に、作者の主張が出しゃばっている。なんでも「〜と、●●は思った」と付け加えれば、その登場人物の見解になるというものではないはずだし。そのくせ、いきなり論理が飛躍したりもする。最後の話はほとんど惰性で読んだ感じでした。<br>
はっきりいってセカチュウの方が断然よかったのだけれど、3つめの「彼らは生き、われわれは死んでいる」は、老いに人生の意義を見出した点が秀逸だと思ったので、★を1コおまけして3つにしました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学:平成
- 感想投稿日 : 2008年3月1日
- 読了日 : 2008年3月1日
- 本棚登録日 : 2008年3月1日
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