ジウ 3 (中公文庫 ほ 17-3)

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  • 中央公論新社 (2009年2月1日発売)
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シリーズ完結。
1km四方の歌舞伎町を隔離し、その上空を含め治外法権を要求。新世界秩序という独立国家樹立を企て、総理大臣を標的としたテロが発生。
シリーズ一作目からの伏線が全て回収される。

なんというか、やるせない。読了感は一応すっきりはするっちゃするが。
ジウが...中国からの密入国者として日本に来るものの、両親は強制送還され、小学生にも未たず、言葉も分からず、一人孤独に歌舞伎町で生き抜き、歪んだ人間が出来上がる。
ただ一つの言葉を忘れずに「我在這里」
愛を知らず、愛を求め続け、その最期。

そういえば、かつて、合法的な麻薬経済特区ってのを作ると凄まじい経済効果が得られるなんて論文を書いたアメリカの学生がいたな。

日本国内に治外法権の独立国家というのは些か突飛かとも思ったが、危機管理意識の低い日本人にはこれくらいが想像しやすいかもしれんな。
日本ってクーデターっておきないよな。従順なのか、和をもって尊しと成してるのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月3日
読了日 : 2022年3月3日
本棚登録日 : 2022年3月3日

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