架空の地方「雪沼」の人々の日常の連作短編集
若干不思議な事が起こったり、「ここで?」という感じで終わる話もある
雰囲気としては小川洋子さんに通じるものを感じる
収録は7遍
・スタンス・ドット
・イラクサの庭
・河岸段丘
・送り火
・レンガを積む
・ピラニア
・急斜面
長年細々と営業していたボウリング場を閉める日の最後
西洋料理店、料理教室などしつつ亡くなったオーナーの過去
工場の機械が傾いているような気がする夫
低身長のレコード店主
料理があまり上手くない中華料理屋の店主
旧友と作った凧を、その息子と揚げる約束をする男
などなど
何というか、静謐さやノスタルジーを感じる
田舎の雰囲気、特に山間の寂れた街というのが自分の故郷を想起させられる
一番好きなのは「スタンス・ドット」かな
他は期待したほどは来るものがなかったかも
でも、だからこそ逆説的に訴えかっけてくる何かがある
不思議だ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月16日
- 読了日 : 2023年11月7日
- 本棚登録日 : 2023年11月16日
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