孤宿の人(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年11月28日発売)
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本棚登録 : 3958
感想 : 323
3

久しぶりに先が気になって夢中で読んだ。
どんどん先が気になる面白さはさすがの宮部さんだった。
けれども、生きる鬼、悪霊と恐れられた
加賀様は少女ほうと接して心穏やかに死を迎え、
讃岐国丸海の普通に穏やかに暮らしていた
民衆たちはいないはずの鬼、悪霊を恐れ、だんだんと
疑心暗鬼になって破滅に向かって進んでいくという
後味の悪い終わり方だった。
ただ謎を深めるためだけに殺されてしまったような
人もいて、なんだかあまり納得がいかなかった。
最後はまるくおさまったけれど、再読はないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2019年10月9日
読了日 : 2019年10月5日
本棚登録日 : 2019年10月5日

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