ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

  • 新潮社 (2019年6月21日発売)
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本棚登録 : 17913
感想 : 1914
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とても話題になっている本だったので購入。
子供でも読めるようにわかりやすく書いてあるので
あっという間に読了した。
舞台はイギリスで中学生の男の子の日々の葛藤が
描かれている。イギリスなので日本よりも更に
多様性が進んでいて、子供のおかれる状況も様々だけれど
思春期の子供が考えて、大人に問いかけて
自分の在り方を選んでいく様子が清々しい。
格差の問題や、人種の問題、ハーフという中途半端な
立場の自分のアイデンティティの問題、いじめの問題
LGBTのとらえ方などとても勉強になるし
自分がこうと思っていた意識をもう一度考え直さないと
と凝り固まった自分の考えを見直すきっかけにもなる。
一度読みだすと止まらない本なので、中学生の娘にも
読ませようと思う良い本だった。
住んでいる国は違っても自分と同じように葛藤しながら
大人になっていく同世代の同志がいるって知ることは
とても大切だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 購入
感想投稿日 : 2020年1月10日
読了日 : 2020年1月10日
本棚登録日 : 2020年1月10日

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