母性社会日本の病理 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社 (1997年9月19日発売)
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本棚登録 : 480
感想 : 27
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河合隼雄を初めて読む人には向かない。他の著書を読んでいると理解が易しくなる。
日本の母性原理に基づく社会の問題点はよく理解できた。
「場の倫理」が重視される日本において、場から排除されることが死を意味する。
4月から新社会人となる私は、場の倫理の平衡を保つために上司の顔を伺い、これから数十年に渡って働く他ないのかと思うと、少し憂鬱な気持ちになった。
しかし、こうした構造を理解しているだけでもこの先確実に起こるであろう理不尽を一旦腹の中に収めることの助けとなる気がした。

第4章の物語についての後半は良く分からなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大学生で読んだ本
感想投稿日 : 2022年2月22日
読了日 : 2022年2月22日
本棚登録日 : 2022年2月22日

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