表紙の「気の抜けた絵(すみません)」が魅力的で手に取った。よくある料理家の人が作ったおいしそうな料理写真とわかりやすいレシピが連なったものだと思っていたが、写真は一切ない。その代わりにレシピが生み出されたストーリーが描かれている。レシピそれぞれにストーリーがあるのが良い。気張らない家族だけの食卓を彩るレシピが描かれている。
著者はレストランのシェフを経て料理家になった。文筆家としての顔も持つ。
好きな本や旅行先で食べた料理、TVなどからインスパイアされて上手く自分なりに再現されている。さすが料理家なセンスに憧れます。
自分が料理をすると、気合を入れて手の込んだものか5分あればできる超手抜きごはんのどちらかしかない。この本に描かれている料理はそのどちらでもなく、気張らないでも手を抜いているわけじゃない料理。私のような極端な料理生活だと確実に疲れてしまう。「パジャマの上下が違う」ように気の抜けた料理を作る時があってもいいと気づくことができた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月3日
- 読了日 : 2021年5月3日
- 本棚登録日 : 2021年4月28日
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