初巻に引き続き、アミルとカルルク、年の差夫婦の日常が何かと微笑ましい。
また、穏やかな日常だけではなく、部族間同士の争い、大地と自然と共に生きる人々の手仕事など細部まで丁寧に描き込まれ、あたかも当時を生きた人々の暮らしを本当にタイムスリップして見ているような気がする。
実在した旅行冒険家スミスの眼を通して語られる19世紀の人々は、雄大な大地、自然と共に生きてゆく心優しい人たちだ。しかし、ただ優しいだけでなく、厳しさ烈しさをも備えていなければ、かの地では生きられないのかもしれない。
アミルとカルルク夫婦が少しずつ距離を縮めていっているので、これから、どんな風に関係が変化してゆくのかも楽しみだ。
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- 感想投稿日 : 2023年2月7日
- 読了日 : 2023年2月7日
- 本棚登録日 : 2023年2月7日
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