「Tシャツ」がすごかった!ト書きみたいな文体で、これ小説というよりコントの脚本?と思って読んでいたら、まち子のくだり…。舞城の「真夜中のブラブラ蜂」の主人公はひたすらまっすぐ突き進んであの場所に到達したけど、命を持て余して動き続けているところは、まち子や長岡夫人も変わらないと思う。ただ、あのふたりは右往左往してばかりでいっこうに前に進めない…この感じはまったく他人事ではなかった。表題作、最高に面白かったときのごっつうええ感じ、ダウンタウンを思い出して、ちょっとさびしくなったよ(喪失感)。そして、米原の死にざまが意外にも清々しくてなぜか読後感が爽やかなのだが。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月7日
- 読了日 : 2020年12月6日
- 本棚登録日 : 2020年12月6日
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