農民にしておくにはあまりにも美しすぎたテスが、運命に翻弄されるがまま二人の男の手によって悲劇に落ちていく悲しい物語。
この時代の貧困、生きるためにはこうするしかなかった理不尽さがとくとつぎ込まれ、美しいテスの幸薄い様子がかわいそうでならなかった。
愛する人に愛されても、それが罪になってしまうテスにとって愛とは何だったのだろう?
美しくも自分を殺して家族のために生きたテスには、器用な生き方が出来なかった。理不尽な世界に生まれてしまった悲劇。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2009年8月29日
- 本棚登録日 : 2009年8月29日
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