今宵も幸運のお客様を待ち続ける不思議な駄菓子屋、銭天堂。
しかし銭天堂のことを待っているのは、良い人ばかりではないようで……。
怪しげな男が銭天堂を探っている。
たたりめ堂が無くなった、と思ったら、今度は怪しい男の登場。
さて、本作のお客様はどうも自分の欲望に忠実すぎるようで。
「楽だお札」を購入した少年は、努力を忘れた。
努力なんてしたくない、楽したい。
それは人間らしい欲望ではあるけれど、楽に手にしたものが良いものとは限らない。
「田舎もなか」は、少女の気持ちがよくわかる。
私も田舎に憧れた。
けれども、東京の便利さと、歴史と、何より生まれてすぐの一ヶ月を除き、家も、学校も、職場も、ずーーーーっと東京なのだ。
ここが私の田舎で、故郷で、青春で、私を作った場所なのだ。
私にはここが心地よい。
「お仲間まんじゅう」は趣味友達が欲しい人にとっては最高だろう。
特にマイナーな趣味なら尚更。
漫画を読むのも、映画を見に行くのも、旅行も、食事も、一人は楽しい!
だけど、たまには、熱く語りたい時だってある。
一人では見つけられないものを相手から教えてもらえるのは楽しいし嬉しい。
気が合う友達がいたら、毎日が楽しい。
怪しげなる影は何を目的にしているのか?
次巻へ続く!!!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年1月30日
- 読了日 : 2021年1月24日
- 本棚登録日 : 2021年1月30日
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