羊と鋼の森

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年9月11日発売)
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一人の青年のピアノ調律師としての成長物語。

ストーリー全体に大きな起伏がなく、3分の1くらいから失速してしまい、途中で国家試験の勉強が入ったりして、気づけば2ヶ月経過…。試験後すぐに再開し、本日なんとか読了。

個人的に宮下さんは、紳士服のお話に続いて2作目。2作に共通しているのは、物語や登場人物が穏やかで、感情の波風があまり立たず、さらりとしているところ。ストーリーも起伏が少なく、"凪"という感じ。

本作については、ピアノが題材だったが、どんな分野も、専門的な技術を極めていくのは、ひたすら地道な作業、訓練の積み重ねであり、まさに忍耐との勝負なのだなと思った。
小2〜6までピアノを習っていたが、その後はほぼ触れる機会もないままここまできてしまったけれど、本作を読んで単純にピアノに触れたい、と思ったし、中をのぞいてみたい気持ちになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(ヒューマン)
感想投稿日 : 2023年8月28日
読了日 : 2023年8月28日
本棚登録日 : 2023年7月20日

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