50代の作家安芸と30代の着物デザイナー抄子は、ともに家庭がありながら、後戻りできない関係にはまっていく…。
「流氷への旅」が結構面白かったのでこれも続けて読んだのだが、何の事件も起こらず主人公の心情も堂々めぐりで、読んでいて退屈になった。でも作者があとがきで述べているような“意図したこと”は伝わってきたので、単に私好みでない(もしくはまだこの小説を楽しめる精神年齢ではない)だけなのだろう。
しかも何だかんだ言いながら子供は放ったらかしに出来るくせに、裸体をさらすことにやたら恥じらう抄子が、たおやかな女性として安芸の目に映るのが理解不能であった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
渡辺淳一
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2009年5月8日
- 本棚登録日 : 2012年3月20日
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