うたかた (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年3月19日発売)
2.75
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本棚登録 : 131
感想 : 9

50代の作家安芸と30代の着物デザイナー抄子は、ともに家庭がありながら、後戻りできない関係にはまっていく…。
「流氷への旅」が結構面白かったのでこれも続けて読んだのだが、何の事件も起こらず主人公の心情も堂々めぐりで、読んでいて退屈になった。でも作者があとがきで述べているような“意図したこと”は伝わってきたので、単に私好みでない(もしくはまだこの小説を楽しめる精神年齢ではない)だけなのだろう。
しかも何だかんだ言いながら子供は放ったらかしに出来るくせに、裸体をさらすことにやたら恥じらう抄子が、たおやかな女性として安芸の目に映るのが理解不能であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 渡辺淳一
感想投稿日 : 2012年9月26日
読了日 : 2009年5月8日
本棚登録日 : 2012年3月20日

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