昭和初期頃に描かれたと思われる一枚の幻想的な日本画。その作者は一体誰なのか、そして描かれた情景とは…?かつて一人の女性が陥った壮絶な愛憎の記憶が、絵の出現とともに現代に蘇る。
登場人物の誰にも共感できず、むしろ反発を覚えるばかりなのに、ラストで明かされる意外な真実には胸を打たれた。不思議な読後感だ。
☆島清恋愛文学賞
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
坂東眞砂子
- 感想投稿日 : 2012年9月19日
- 読了日 : 2002年9月8日
- 本棚登録日 : 2012年5月5日
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