10歳で長崎丸山の芸者置屋に売られてきた愛八。同じく芸者となった姉妹に器量では劣りながらも、唄という芸一筋に励みいつしか名妓と呼ばれるようになった。そんな愛八は50歳を目前にした頃、長崎学の研究者古賀と出会う…。
長崎の古い歌を集める旅を通して、二人の心は友情とも愛情ともつかない絆で結ばれる。長崎の方言そのままのテンポのいい会話と愛八のひたむきな生き方が心を打つ。清々しい読後感である。
☆直木賞
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
なかにし礼
- 感想投稿日 : 2012年9月21日
- 読了日 : 2003年2月16日
- 本棚登録日 : 2012年9月21日
みんなの感想をみる