コギャルグループにしがみつきながら、どこか噛み合わない部分を感じている女子高生の未菜。定年退職し、妻にも先立たれて生きる意味を見失ってしまった弦一郎。二人が出会い、企てたこととは…。
漠然とした言い方だけれど、今まで読んだ柳作品の中では一番柳っぽくない。他の作品は物語の中に常に柳美里の残像が見え隠れしていて、作品は作家そのものだったのに、この作品にはそれがないのだ。客観的に書かれているとでも言おうか。柳作品が苦手という人でもこれならいける。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
柳美里
- 感想投稿日 : 2012年9月23日
- 読了日 : 2002年9月15日
- 本棚登録日 : 2012年5月2日
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