湯本香樹実さんの恐らくいちばん有名な名作。
たぶん10年以上前に読んで、久しぶりの再読。
読書で初めて泣いたのはこの作品だったような気がする。
本編ももちろん素敵だけど、私は湯本さんのあとがきを読んで、自分の亡くなったおじいちゃんを思い出して泣いた。
身近な人が亡くなった経験のある人は、その人のことを思い出すんじゃないかな。
小6の3人組の、ひと夏の物語。
「人が死ぬのを見てみたい」そんな気持ちから始まった、近所のおじいさんの観察。
湯本さんは子どもの心の描写がすごく上手いと思う。主人公、木山目線で優しく描かれている。でも、子どもっぽさみたいなのは少なくて、湯本さんが子どもたちをきちんと見つめて書いているんだろうなぁと思った。
彼らの成長も必見。
大切な人のことを想って読んでみてください。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月22日
- 読了日 : 2023年3月21日
- 本棚登録日 : 2023年3月22日
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