村上春樹の小説を読むと、作者自身変わった人で、自閉症気味の人ではないかと想像してしまうが、随筆や紀行文を読むと、全く印象が変わる。失礼だが、全くまともな人ではないか。文体も分かりやすいし、論旨もはっきりとして読みやすいのだ。
この本は、12年程前に書かれた作品で、作者がアメリカの東部のプリンストン大学にいた頃の話で、大変面白く読ませてもらった。
作者は否定するかもしれないが、まさしく、アメリカと日本の比較文化論である。12年前ということで、当時の世界情勢を思い出しながら読んだ。
村上春樹は、小説だけでなく、この種のエッセイや、紀行文も行けると再認識した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
随筆
- 感想投稿日 : 2010年1月3日
- 読了日 : 2010年1月2日
- 本棚登録日 : 2010年1月2日
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