やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1997年2月14日発売)
3.51
  • (147)
  • (295)
  • (566)
  • (39)
  • (5)
本棚登録 : 3181
感想 : 215
4

村上春樹の小説を読むと、作者自身変わった人で、自閉症気味の人ではないかと想像してしまうが、随筆や紀行文を読むと、全く印象が変わる。失礼だが、全くまともな人ではないか。文体も分かりやすいし、論旨もはっきりとして読みやすいのだ。
この本は、12年程前に書かれた作品で、作者がアメリカの東部のプリンストン大学にいた頃の話で、大変面白く読ませてもらった。
作者は否定するかもしれないが、まさしく、アメリカと日本の比較文化論である。12年前ということで、当時の世界情勢を思い出しながら読んだ。
村上春樹は、小説だけでなく、この種のエッセイや、紀行文も行けると再認識した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆
感想投稿日 : 2010年1月3日
読了日 : 2010年1月2日
本棚登録日 : 2010年1月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする