愛の重さ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年9月16日発売)
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感想 : 24
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愛の重さ
アガサ・クリスティ

メアリ・ウェストマコット名義のクリスティ小説⑥

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「娘は娘」と結構似てる。主要人物は大体誰かに当てはまった。

ローラがシャーリーのことを過大に愛するのは、本当はやっぱり(原点に戻って)自分自身が1番愛されたかったのだろうなというのが第4部で分かる。と同時に、愛されることって重いなと初めて気付く。

シャーリーがヘンリーのことをあまりよく知らずに結婚してしまったのは、「娘は娘」に続き魔の3週間で結婚を決めたから?(「三」が経過日によく使われる気がする)ローラが結婚に反対していたのは、ヘンリーの内側を見透かしていたのか。出会い当初は口数の少ない一途のイメージが、あっという間に薄情男になった。これが本性。そして離婚を考えた途端、ヘンリーはポリオに罹る。一生涯不自由な身体をシャーリーは見捨てるはずは無い。

第3部でいきなりルウェリンという伝道師の目線に。第2部の後ヘンリーは亡くなり、シャーリーは再婚していたが幸せではなかった。キリスト教の伝道師ということで内容は信じるとか信じないとか、そうじゃなくて「知っている」とかなんとかかんとかで頭に入ってこず。

シャーリーが亡くなり、遺品を届けにローラに会いに行ったルウェリンには未来が見えることがあり、実は幻のローラと会っていた。だからこそ運命の人?のローラは愛せたのか。ローラは愛に飢えてるので愛されたことが愛するきっかけになったのか。

ヘンリーは薬を飲んだことを忘れる(多く飲んだら死に繋がる)、シャーリーは夫に告げずにお酒を飲みに出かけていた(交通事故は故意?)、という少しミステリーもあり。

2022/07/21 読了(図書館)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月21日
読了日 : 2022年7月21日
本棚登録日 : 2022年7月21日

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