面白かった。貴族の貴族たるゆえの苦悩が直治の手紙から溢れ出ていてそうか、金持ちにもこういう悩みがあるだなと思った。名前が似ているせいかどうしても太宰治自身と結びつけてしまいながら読んだ。おかあの描写から始まり、最後の最後まで登場じんぶの目を通した相手の描写が美しかった。特に直治の遺書は文学界の傑作。最後の女が子を産むために政治があるというかずこの台詞も大変興味深かった。今も少子高齢化でつべこべ言っている現代には響くなぁ。
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- 感想投稿日 : 2024年1月7日
- 読了日 : 2024年1月7日
- 本棚登録日 : 2024年1月7日
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