人事経験者で、企業で働きながら執筆活動を続けている著者による、日本の人事制度、会社組織について書かれた一冊だ。
タイトルがやや煽情的だけれども、内容は真面目なもの。
賃金と企業への貢献度のラインが40歳前後で交差して、若い頃は貢献度よりも割安な賃金で働いているが、この年齢を超えると企業への貢献度よりも賃金が高くなる=高齢の会社員はもらっている賃金ほどには会社に貢献していない=働かないオジサンの賃金が高い、となる、という論理で、なるほどと思う。
刊行されたのが8年ほど前なのだけれど、日本の人事制度はこの時とほとんど変わっておらず、いま読んでもなるほどと興味深い。
どういう人間が企業の中で出世するのか、というコツ的なものも語られているけれど、出世したい人が読むハウツー本というよりは、日本の会社組織の在り方を人事の専門外の人間でも理解するのにちょうどいい、という内容だった。
読書状況:読み終わった
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なにか考えたくなる
- 感想投稿日 : 2022年7月15日
- 読了日 : 2022年7月15日
- 本棚登録日 : 2022年7月15日
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