一段低い位置で見られて評価されてこなかった商業美術家に光を当てて紹介した一冊だ。
近年、展示会などで脚光を浴び始めた小村雪岱や吉田博などのほか、『商業美術』というひとつの流れで江戸後期の浮世絵から現代の漫画までの美術史が語られている。
新書ながらカラーの図版が豊富で、読んでいて面白い。
それにしても美術作品と言うのは、その時代時代の評価によってがらりと価値が変わるものなのだなと驚く。
著者は、ネームバリューに踊らされず自分の眼で良いと思うものを観ることを勧めているけれど、自分の眼を信じるってなかなか難しいよな。
読書状況:読み終わった
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好奇心が満たされる
- 感想投稿日 : 2022年8月7日
- 読了日 : 2022年8月6日
- 本棚登録日 : 2022年8月6日
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