『太陽は動かない』の主人公、鷹野が17歳の時の物語だ。
前述の作品ではふてぶてしく冷静沈着だった鷹野が、葛藤し、戸惑いながら自分の境遇と未来に向き合おうとする姿が描かれている。
本作だけでも面白いけれど、『太陽は動かない』を未読の方がいればぜひそちらから先に読んでほしいなと思う。時系列としてはこちらが先になるのだけれど、『太陽は動かない』を読んでいると、鷹野の何気ない会話や、クライマックスの顛末がぐっと胸に迫ってくる。
孤児を利用した産業スパイ。現実にはありえないだろう。でも、フィクションだからこその物語の面白さが詰まっている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エンターテイメント!
- 感想投稿日 : 2015年7月26日
- 読了日 : 2015年7月26日
- 本棚登録日 : 2015年7月26日
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