不運なアクシデントに見舞われたために望んでいた映像関係の仕事に就くこともできずアルバイトで糊口を凌いで暮らしている良井は、なじみの男からテレビドラマの制作スタッフのバイトをしないかと誘われる。
あこがれて止まない世界に踏み込み、全力疾走を続ける青年の姿を描いたお仕事小説だ。
これ有川氏自身の作品だよな、と明らかに連想させる作品がドラマや映画になっていて、さらには有川氏本人だろうと思わせる作家もいい感じに作中に登場する。
そのあたりが若干鼻につくようなところもあるのだけれど、読みやすく軽快な内容で、一気に読んだ。
そもそも映画って「黒沢組」とかいって、決まった組織で作るのかと思っていたけど、複数の制作会社が入ってあらゆる雑用を引き受けて出来上がっているのか、とか、ロケハンもその下請けの制作会社がやっているのか、とか、目からうろこの内部情報もたくさん登場して面白かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エンターテイメント!
- 感想投稿日 : 2020年11月21日
- 読了日 : 2020年11月13日
- 本棚登録日 : 2020年11月13日
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