世界のはてのレゲエ・バー

著者 :
  • 双葉社 (2005年10月1日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 20
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父親の転勤でNYに行くことになった高校生のコオ。レゲエ好きの軟派な高校生が、NYの街角の小さなバーに通うことによって、ゆっくりと自分を見つめなおす青春小説。
年上の女性カエとの関係や、失ってしまった昔の恋や、将来、というものが暑苦しくなく描かれていて、いい。
野中ともその文章にはにおいと空気があって、NYの饐えた地下鉄のにおいや乾いた空気がずっと漂っているように感じた。
レゲエという音楽がとても魅力的に感じられ、聴いてみたくなる一作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 元気になりたいときに
感想投稿日 : 2006年3月11日
読了日 : 2006年3月11日
本棚登録日 : 2006年3月11日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/12/12

「ゆっくりと自分を見つめなおす青春小説」
良いですね!野中ともそは全く読んだコトが無い作家さんだったのですが、調べてみると「カリブ海おひるねスケッチ」や「ニューヨーク・アンティーク物語」が私好みかも!と思ってしまいました。。。

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