一時は安住の地になるやと思われた名古屋だったが、田沼意次の謀略により、身重のおこんを連れ、再びの逃避行をすることになった磐音一行。
ちゃきちゃきの江戸娘だったおこんが、なんだか今にも儚くなってしまいそうで、はらはらしながら読み進めた。
磐音もおこんも苦労するけれど、若武者ふたりの邂逅もあり、物語には明るい一面も。
雑賀衆という新たな絆も得て、反撃の時も近いかと感じる。
最初からこの顛末を想定して雑賀衆との戦いがあったとは思えないのだけれど、物語が流転しながら人と人が繋がっていくところに長編シリーズならではの面白みを感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エンターテイメント!
- 感想投稿日 : 2021年1月24日
- 読了日 : 2021年1月24日
- 本棚登録日 : 2021年1月24日
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