大企業で重役をしている父親のコネで、大手企業TMCに中途入社が決まった東は、入社早々、関連会社のソリューションワークスへと出向になる。
有能だが一風変わった経理スタッフの年配の男性と食えない社長の二人しかいない社の業務は、「ソリューション(問題解決)のなんでも屋」だ。TMCから発注されるトラブルを、合法・非合法問わず解決する。
モラトリアムに浸り、サラリーマンを馬鹿にしていた東だったが、徐々に奇妙な仕事に惹きつけられていく。
副題で日常業務の謎、とあるけれど、謎解きやミステリーというよりは、さくさくとテレビドラマみたいな手法で問題を解決する過程が主だった内容になっている。
最後の章は正直蛇足な印象を受けた。
軽く、現実味の薄い「なんでも屋稼業の楽しさ」で読ませるならば、最後までそのまま突っ走って欲しかった気がするなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2009年2月22日
- 読了日 : 2009年2月22日
- 本棚登録日 : 2009年2月22日
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