女生徒 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年5月23日発売)
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本棚登録 : 4564
感想 : 256
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「女生徒」
リズムが良くて、ポンポン読めた。
現代はインターネットで色々な人や情報と繋がれるから、心の中で自分を顧みたり思想に耽けたりする時間って少なくなってるのかなとふと思った。
でも多分、量は違えど、みんな心の中で悶々としている時間はあると思う。
その心の中の葛藤は一生続くのだろうけど、まだ女生徒の瑞々しく初々しい葛藤が描かれている。そして時代特有の女性(少女)としての葛藤でもある。まあ、太宰からみたひとつの女性の葛藤ではあるけど。笑
「皮膚と心」の可愛い感じも好きだったし、「きりぎりす」とか「おさん」の、解説の言葉で言えば男根、俗人主義、スノビズムへの反抗心が表れている作品も、太宰の新しい面を知れて良かった。

何故か太宰治はページをめくる手がひょいひょいとなる。読みやすいのかな?或いは解説のように日本人にささるから?
今度の作品集も良かったなぁ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月11日
読了日 : 2024年2月11日
本棚登録日 : 2024年2月11日

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