ツァラトゥストラの話の解説というよりは、ツァラトゥストラを理解するための、「超人」「永遠回帰」を説明している感じ。ただこの2つについてはおかげでかなり理解が進んだのではないかと思う。
とはいえ全体的に著者の意見が全面に出ているので、この著者の解釈ということになる。特に第4章は完全に著者のエッセイ。
しかし、読んで帯にも書かれている「自分がどう生きるか」という強いメッセージを受け取った気がする。幸福は辛いことも受け止めた上でのものであり、自分自身が能動的に生きるかどうかは自分次第である。
目標をどんどん失っている現代に必要な指針だが、この新型コロナウィルスで閉塞感が漂い、未来に対して希望が見えないまさに今励ましの声となる考えだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・古典
- 感想投稿日 : 2020年4月19日
- 読了日 : 2020年4月19日
- 本棚登録日 : 2020年4月19日
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