古代蝦夷の英雄、阿弖流為たちの活躍を描く。
上下巻に亘る大作だが、最初から最後まで面白かった。数では圧倒的に朝廷側に劣るものの、見事な戦法で勝利をもぎ取る阿弖流為たちがとにかくカッコ良く、読んでいて爽快。歴史上、最終的には朝廷側の坂上田村麻呂と戦って敗れるのはわかっており、最後はどうやって締めくくるのかと思いながら読み進めていたが、これほどカッコイイ敗れ方をされるとは。最後の戦いと阿弖流為が決したところから、涙無くしては読めなかった。敵側の田村麻呂も天晴れ。
読書状況:読み終わった
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高橋克彦
- 感想投稿日 : 2012年9月21日
- 読了日 : 2012年9月21日
- 本棚登録日 : 2012年9月13日
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