武装化を図る組織に公安捜査員が潜入する。
ただ公安捜査員が裏組織に潜入し、武装隆起の計画を阻止する、だけで終わらず、一人の警察官が公安捜査員として一から教育を受ける過程も描かれていて面白かった。まぁ、警察内で実際にこんな謀略めいた引き抜きやら教育やらが行われていたら、引いてしまうけれども(苦笑)。 面白く読めたものの、さすがにその場面でリアルさを感じることは少なかった。しかしながら、その過程を読んだ上でも、終盤のどんでん返しは私の想像を超えていて、驚くものだった。何だかんだしながらも最後は爽快に終わって、読後はすっきり、かな。ハードアクション作品であるのは間違いないが、やたら派手なアクションだけで終わってしまう最近の矢月作品の中では面白く読めた。
野党の名前が現在の名前とモロ被りしてるのが笑えた。この本の方が先だよね?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
矢月秀作
- 感想投稿日 : 2016年4月21日
- 読了日 : 2016年4月21日
- 本棚登録日 : 2016年4月15日
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