絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2014年10月28日発売)
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本棚登録 : 1981
感想 : 137
5

痛いほど共感して救われた本。
カフカの変身に感銘を受けて、この本も読んでみたくて手に入れたが一生を共にしたいと思えた本だった。
下手な自己啓発よりよっぽど心に染みる本だ。
マイナスとマイナスを掛けるとプラスになるように、絶望は笑いにもなり希望も湧き出てくるのだ。
病気にだけは絶望せずに、むしろ辛い現実から解放されほっと安心しているところがカフカらしくて笑ってしまう。

頭木さんの解説とあとがきも解りやすく良かった。

本当につらくて何も出来ないときにも良薬になるが、普段の生活でページを開いても不思議な力を与えてくれる。

★5



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2021年4月16日
読了日 : 2021年3月3日
本棚登録日 : 2021年3月3日

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