トールキンは「見える人」だったのでは、という噂、初めてネットで(スピリチュアル系のサイトで)見かけた時は「おもしろーーーーーい!」と大ウケした。
本当にそうだといいなぁ。
こういう世界が本当に私たちの世界と重なり合うように存在していて、見える人には見える、って話、考えただけでおもしろい。
でも、私は見える体質じゃなくて良かったと思うけど・・・(超怖がりなので)
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2017/01/17 鑑賞
「東大の教室で『赤毛のアン』を読む」(山本 史郎 著/東京大学出版会)という本の中で、このホビットの物語が原文とともに大きく取り上げられていて、ビルボがどんなに滑稽でおかしいか、ということが非常に分かりやすく解説されていて、私がその本を読んでいた時はちょうどこの映画もほぼ完成間近と言われていた頃で、映画も見てみたいなぁと思ってました。
その本では、出発時にビルボがじたばたするシーンと、ゴラムとのなぞなぞ合戦のシーンが解説されていたのですが、映画を見てビックリ。
文字から思い浮かべた私のショボいイマジネーションなど吹っ飛ぶような、それはもう素晴らしい映像美。すっかり感動してしまった。
魔法の世界がこんなにリアルに体験できるなんて、ほんとにいい時代に生まれたなぁとつくづく思います。
本でも強調されていましたが、本編の『指輪物語』よりも明るくて楽しくてスカっとする感じです。
ロード・オブ・ザ・リングの方が憂いがあって私の好みではありますが、これはこれで良い。
ちなみに、原作者のトールキンは「見える人」だったんじゃないか、「あっちの世界」を見てきて描写していたんじゃないか、と一部のオカルトマニアやスピリチュアル系の人たちにささやかれていますが、ビルボたちの世界を一人の人間のイマジネーションが作り上げたと考えるよりもそっちの説明の方が納得いっちゃうくらいの壮大な世界だなぁと思います。
人間の想像力についてただただ驚かされます。原作も映画も両方に。
- 感想投稿日 : 2023年3月3日
- 読了日 : 2023年3月3日
- 本棚登録日 : 2023年3月3日
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