ブク友のひろさんにお薦めしていただいた本です。
ひろさんありがとうございました。最後にやられました。
道尾秀介さんの初期の代表作だったようです。
最近の道尾さんの作品『N』『雷神』などは既読ですが初期の作品は知りませんでした。
序盤はちょっとショボい二人の中年の詐欺師の話、そこに三人と一匹が加わってという、ごく普通の展開。
なぜこの作品をひろさんがお薦めしてくださったのかという疑問は最後の最後に判明しました。
解説の市川真人さんのことばがそのものズバリなのでお借りします。
「幾人もの登場人物がおのおのの心の闇を抱えてそれぞれ罪に手を染める…かに読者を思わせておいて、ハンカチ一閃、オセロの駒が次々裏返り、黒一色となるかに見えた盤面が一枚を残してすべて白に塗り替えられる作者の手つきは、見事なまでに計算し尽されている。
まさにその通り」
ちょっともの悲しいラストシーンでもあるのですが、計算されつくしたお見事な展開です。
一番よかったのは猫の”トサカ”。
本当によかったね”トサカ”!!。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年1月8日
- 読了日 : 2023年1月8日
- 本棚登録日 : 2022年11月9日
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コメント 2件
ひろさんのコメント
2023/01/08
まことさんのコメント
2023/01/08