先に心霊ものであるというレビューをちらっと見たので、怖い話なのかな。読めるだろうかと思っていたら全くの杞憂でした。すごく面白かったです。
以下、少しネタバレしている部分もあるのでお気をつけください。
浜辺友介という身元不明の男性が中西雪実という30歳の出版社勤務の独身女性の家で、置物で殴られて死亡するという事件が起きますが、雪実は「女の人の声が聞こえるんです」というばかりで、正当防衛になります。
この事件の前にあった15年前に19歳の足立美波が殺された事件と、去年から行方不明になっている雪実の職場の前任者で美波の幼なじみでもあった寺田真由の事件が関わっていることがわかってきます。
そして雪実の聞いている声というのは、実は既に殺されていた真由の声であるということがわかります。
ホラーや怪談話ではなく雪実と真由の仕事が縁で、事件の前から結ばれていた絆でおおもとの事件を解決していく様子は爽快で、とても面白くスカッとしました。
話の展開も驚きの連続で、一気読みでした。
殺人事件が3件ありましたが、暗くなく雪実と真由のやりとりがコミカルでもありました。
このコンビで、続編が出ればいいと期待します。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月23日
- 読了日 : 2020年10月23日
- 本棚登録日 : 2020年9月3日
みんなの感想をみる
コメント 2件
くるたんさんのコメント
2020/10/23
まことさんのコメント
2020/10/23