詩人の長田弘さんが紹介する子ど向けの本です。
絵は酒井駒子さん。
東京新聞・中日新聞が連載「小さな本の大きな世界」(2004年4月~2015年5月)とUCカード会員誌『てんとう虫』連載「子どもの本のまわりで」(2005年4月号~2006年3月号)に一部修正を加えて編集したものだそうです。
さすが長田弘さんの紹介文はプロの仕事です。
私もちょうどこの本に載っている酒井駒子さんの絵本『BとIとRとD』をレビューしたばかりだったので「絵と文の追いかけっこ」と評した紹介文はプロはこんな風に書かれるのかとため息をつくばかりでした。
長田弘さんは『読書からはじまる』という著書の中でも大人こそが子ども向けの本を読むことの重要性を説いていらっしゃるので、なるほどと思いました。
酒井駒子さんの挿絵はうさぎが本を読んでいる(持っている)絵です。
紹介されている本は興味深いものばかりでしたが、その中で私が読んでみたいと思った本を以下にメモさせていただきます。
・まず、本があること…『エリザベスは本の虫』サラ・スチュワート文・デイビット・スモール絵
・うつくしい本が必要…『ヴァージニア・リー・バートン「ちいさいおうち」作者の素顔』バージニア・ユルマン
・心の木陰をもとめて…「野鳥記コレクション」(全三巻)(CD)
・まなざしを変えるちから…『あっおちてくる ふってくる』ジーン・ジオン
・ゆっくりと、だんだんと…『本の中の世界』湯川秀樹
・ヴァーモントの森…『夜明けまえから 暗くなるまで』ナタリー・キンジーーワーノック
・世界の読み方の魅惑…『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』小山鉄郎 白川静
・世界が失ったもの…『神なるオオカミ 上・下』唐亜明
・もう一つの世界から…『ミニ・サウルス ズィンクレア・ゾフォクレス』フリーデリーケ・マイレッカー
・もう一つの時間…『絵本処方箋』落合恵子
・「わたしのために本を読んで」…『ぼくのブック・ウーマン』ヘザー・ヘンソン
・「一生もの」の子どもの本…『いまファンタジーにできること』アーシュラ・K・ルニグウィン
・アンソロジー(詞華集)…『キャロライン・ケネディが選ぶ「心に咲く名詩115」』キャロライン・ケネディ
- 感想投稿日 : 2022年9月30日
- 読了日 : 2022年9月30日
- 本棚登録日 : 2022年8月21日
みんなの感想をみる