新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫) (文春文庫 い 4-57)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年5月10日発売)
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感想 : 45
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今回も面白くスイスイ読めましたぁー。

最初の章『礼金二百両』って章から、もう平蔵様にメロメロです。
礼金を子分たちのために全部差し出すなんて、私にはできない。しかも、平蔵さまの言った言葉が
「おぬしが、おれの苦労を察してくれれば、それでいいということさ。だれにも、言うなよ」
ひゃーーー! もう、鼻血出しそうになったぁ。
さすが、平蔵様だなー。

そして、もう一つ好きな章は『大川の隠居』
これは、ちょっとした心理ゲームのような駆け引き合戦で面白かった。
さすが、平蔵様は頭もよく上手なのだなー。と感心してしまった。最後のシーンは、思わず吹き出して読んでしまった。
やたらと成敗するのではなく、ちょっとした遊び心で相手を負かす。なんて粋なんだろうか。

今回は大掛かりな事件はなかったけど、それでも面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 鬼平犯科帳
感想投稿日 : 2015年12月23日
読了日 : 2015年12月22日
本棚登録日 : 2015年12月23日

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