明治時代の青春小説。
時代は変われど、人が恋をしたり悩んだり友情を育んだりする心の動きは変わらない。
九州から大学入学のために東京へ出てきた三四郎は都会のさまに圧倒されながらも、その地で出会った人たちとの交友の中で東京での居場所を見つけていく。
三四郎や美禰子の気持ちは、繊細な所作に丁寧に描き出されていたり、自然の事物になぞらえられたりして、直接的な表現よりも心に残るものがあった。
美禰子が三四郎に言った「ストレイ シープ」。三四郎に対してのみ使われていたものかと思っていたが、美禰子自身もまた「ストレイ シープ」であった。
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- 感想投稿日 : 2023年12月18日
- 読了日 : 2023年12月17日
- 本棚登録日 : 2023年12月15日
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