ある日突然病的に菜食主義者になってしまったヨンヘ。
彼女の周囲にいる他者3名の視点からなる、連作3部作。
菜食主義者:夫目線の、彼女が異常をきたした初期段階でのエピソード。夫酷いって思うけど、普通の反応なのかもしれない。
蒙古斑:義兄目線。ヨンヘが前作で“事件”を起こしたあと、蒙古斑があるということを聞いた義兄はヨンヘに性的な感情を抱く。そうして破滅していく。
木の花火:姉目線。あんなことがあったのに、姉はヨンヘを見捨てない。植物になろうとするヨンヘ。自身も崩壊していく中のラスト。
静かに、ほんとうに綺麗に崩れていく日常。アートです。
ハン・ガンの作品は、2作目。すばらしいよ…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月29日
- 読了日 : 2020年10月14日
- 本棚登録日 : 2020年10月14日
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