うさぎの男の子が、雪の日にだけ現れる〈ふわふわころり〉という謎の生きもののお家におじゃましたり、そこで紐で結わえた雲を持つ女の子の姿をした〈ゆきぐも〉に会ったり、とらえどころのない不思議な世界観。不意に出てくる「おとうさんは もう かえってこない」の一文にドキリ。
一番大事にしているおもちゃを手放してまで、熱を出した妹に雪を見せたかった男の子。寂しさと優しさと何か決意のようなものの上に雪が降り積もる。
想像を掻き立てる独特な作風に心を奪われた。
最後まで無言だった5歳3ヶ月の息子は何を感じていたのかなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2021年1月24日
- 読了日 : 2021年1月23日
- 本棚登録日 : 2021年1月24日
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