速読術の本の中では、自分的に一番わかりやすい本だと思います(活用できるかどうかは別として)。
系統的にはフォトリーディングをわかりやすくして、柔軟にしたような感じ。
とりあえず専門書、試験対策、資格対策、専門書、英文書籍、最新情報、雑誌、インターネット、メール、新聞、小説などについて速読するときの基本的な流れなどが説明してあります。
【なるほどな点】
・読む行為より、大切なのは知識の吸収(P22)
・1冊につき30分とする。その間に本の持つ情報、知識の重要さを見抜くのじゃ。そして「これはいいぞ」と思ったらさらに30分付き合ってもいいじゃろう。さらに傍らに待たせておいて、いつでも時間が空き次第、さらに読むのもいい。(中略)ここで大切なのは、自分主体であることじゃ。自分なりに本の価値を見抜くことなのじゃよ。(P26)
・斉藤式システム速読術は、「とにかく早く本を読む」ことは目指していない。「短時間に必要な情報を獲得すること」を目指している。(P98)
・基本的には、自分の目的(テーマ)の本、中でも頻繁に読み返すとか引用したい本は、手元においておくことだ。(P161)
・スピードは結果であって目的ではない。(P167)
・(時間がなくても)「1時間ぐらいかけたいところだが、今日は時間がないのから30分だけやろう」とするのだ。(P176)
【王様の速読術】
①まず1冊の本と付き合う時間を30分と決めてしまう。(P52)
②第1段階 プレビューの5分間
「この本を読む目的」をはっきりさせてしまう。つまり戦略を立てるのだ。(P56)
③第2段階 見開き2秒ですべてのページをチェック(写真読み)
見るだけじゃわかりませんという声が聞こえてくるがそれは気にしなくていい。(P71)
最初のうちは何もわからないかもしれない。全体の印象やキーワード、見出し、イラスト等が目に飛び込んでくる程度でいい。(P72)
④第3段階 スキミングで、重要な2割を読んで8割を獲得する
要するに全部を取るわけじゃなく、大事なところだけをさっとくみ取ること。(P81)
これを漫然とやってしまうと、斜め読み、飛ばし読み、拾い読みになってしまう(中略)。スキミングの場合は、全体を把握しながら、部分を見るという意識が強くなる。(P81)
【専門書を短時間で読む】(P99)
・プレビュー 5分 必要な情報を半分に絞り込む
・スキミング 15分 必要な情報をさらに半分に絞り込む
・記憶学習法 40分 読むことと、学ぶことを分けて考えるのがコツなのだ。(中略)覚えるべきことをきちんと理解する。自分なりの言葉に置き換える。他の情報と関連付ける。暗記する。そういった行動を徹底して行うのである。(P101)
- 感想投稿日 : 2020年9月23日
- 読了日 : 2013年11月10日
- 本棚登録日 : 2012年1月2日
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