木製の王子 (講談社文庫 ま 32-6)

著者 :
  • 講談社 (2003年8月1日発売)
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本棚登録 : 451
感想 : 35
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理想の家族なんてない
 読者を嘲笑うアリバイトリック、崩壊することで構築される結末が実に良い。例によって著者は答え合わせをしてくれない。「蛍」「夏と冬の奏鳴曲」はうまく咀嚼できなくて消化不良に終わったが、こちらは読み返したくなるようにできている。だが、もう1度読み返してみるとあらたな謎が・・・これは書評サイトの力も借りて補完。
 それでも、一番の謎は如月の存在。これで終わりなのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 麻耶雄嵩
感想投稿日 : 2019年3月21日
読了日 : 2019年3月20日
本棚登録日 : 2019年3月6日

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