放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2010年11月28日発売)
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本棚登録 : 993
感想 : 131
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謎解きの鍵は"あの頃"に戻ること
 若手作家5名による学園アンソロジー。青春真っ盛りの彼・彼女らを取り巻く日常の謎に、素人探偵たちは果敢に挑んでいく。
 良かったのは、鵜林伸也「ボールがない」と梓崎優「スプリング・ハズ・カム」。「ボールがない」は、高校野球部が練習中に消失したボールの行方を追う。荒削りな印象を受けたが、野球部員の一生懸命な姿が伝わってくるし、爽やかで後を引かない結末がぴったりはまっていた。「スプリング・ハズ・カム」は、卒業から15年後の同窓会の場で、卒業式に起きたある事件の謎に迫る。他の4作品とは趣が異なるが、話の出来としては特出していた。本書の締めくくりに相応しい作品だったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年12月10日
読了日 : 2015年12月
本棚登録日 : 2015年12月5日

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