亜愛一郎の逃亡 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (創元推理文庫 M あ 1-6)

著者 :
  • 東京創元社 (1997年7月20日発売)
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本棚登録 : 526
感想 : 56
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悪運、君のことは忘れない
 二枚目カメラマンが披露する最後の種明かしとは ー
 前2作と比べると若干見劣りするものの、コミカルなやり取りで楽しませてくれます。ベストは「赤島砂上」でしょうか。何が論点なのかすら不明なまま終盤を迎えますが、亜の指摘によってはっと気付かされるのが可笑しかったです。次点は「火事酒屋」。真相そのもの以上に、伏線の張り方に思わず唸りました。
 誰もが気になっていたであろう、あの謎の人物の正体も明らかに。まさに華麗なるフィナーレ。亜愛一郎シリーズ・最終巻。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 泡坂妻夫
感想投稿日 : 2016年7月31日
読了日 : 2016年7月
本棚登録日 : 2016年7月27日

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