ナンセンス・カタログ (ちくま文庫 た 2-3)

  • 筑摩書房 (1992年3月1日発売)
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本棚登録 : 191
感想 : 6
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谷川俊太郎のショートエッセイと、和田誠のイラスト。
「読者(2)」という項目から。
「読者というのは、他人と同義語だ。だから自分の中にも常に読者はいるわけね。読者を対象化することはできない、本の売れた数を数えることはできても。読者は目に見えないものだと思うんだ。
 自分の中にどれだけ他人をかかえこめるかという形でしか、作者は読者とかかわれないんじゃないかしら。自分のために書くのか、ひとのために書くのかという二元論は、ぼくは成り立たないと思っています。それは結局同じことだから。」

もともとは1ページに和田誠が枠線とイラストを描いて、その中に文字を配置するというスタイルだったのだと思うけど、文庫本サイズに縮小したので、同じ縮小率にすると文字が読めないので、文字があふれている。これは残念ポイント。仕方ないけど。
「紙屑籠」とか「犬」とか、元サイズがよかったな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日記・エッセイ
感想投稿日 : 2021年2月20日
読了日 : 2021年2月20日
本棚登録日 : 2021年2月16日

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