谷川俊太郎のショートエッセイと、和田誠のイラスト。
「読者(2)」という項目から。
「読者というのは、他人と同義語だ。だから自分の中にも常に読者はいるわけね。読者を対象化することはできない、本の売れた数を数えることはできても。読者は目に見えないものだと思うんだ。
自分の中にどれだけ他人をかかえこめるかという形でしか、作者は読者とかかわれないんじゃないかしら。自分のために書くのか、ひとのために書くのかという二元論は、ぼくは成り立たないと思っています。それは結局同じことだから。」
もともとは1ページに和田誠が枠線とイラストを描いて、その中に文字を配置するというスタイルだったのだと思うけど、文庫本サイズに縮小したので、同じ縮小率にすると文字が読めないので、文字があふれている。これは残念ポイント。仕方ないけど。
「紙屑籠」とか「犬」とか、元サイズがよかったな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日記・エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年2月20日
- 読了日 : 2021年2月20日
- 本棚登録日 : 2021年2月16日
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