絶対音感の科学的考察かと思いきや、ドキュメンタリーな部分もあったり。
以下、ネタバレ含む。
絶対音感とは何か。
絶対音感は生まれつき持ち得る能力なのか、きたえれば誰にでも身につく技術なのか。
絶対音感を持つことの良さと悪さ。
絶対音感を持てば、何に秀でることが出来るのか。
こう言った点はクリアーになるかと。
戦時中は絶対音感の持ち主が、戦闘機や潜水艦の音や場所の聴き分け、特定が出来るとして研究が進められていたという件には驚き。
最終的には、絶対音感を持っていてもそれが音楽的成功に繋がる訳ではない、という、まあそうだろうなーという結論に向かっていく。
コンピューターでは、今のところ、楽器の聴き分けは出来ないということだけど、聴き分けというのはきっと近いうちに出来るように思う。
けれど、色の例えではないけれど、どのような音を出せば人を感動させられるか、という感情表現?については、きっとコンピューターがそこに至るにはまだまだ時間がかかるのではないか。
私たちは良くも悪くも?生きているものなんだな、と思わされる結末だった。
話は逸れるが、私自身は個人のピアノ教室に通っていて音階の訓練はしなかったけど。
友人の練習に付き添って、ヤマハのピアノ教室に行ったとき、不思議なカードで音当てをしていたのを、確かに色で記憶している。
もう随分前に一度か二度見たくらいのことなのにな、と自分でも少し驚いたのだった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2016年
- 感想投稿日 : 2016年10月5日
- 読了日 : 2016年10月5日
- 本棚登録日 : 2016年10月5日
みんなの感想をみる